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2023-01-01から1年間の記事一覧

12 翻訳:ルーシー・リッパード「奇妙な抽象」③の3 注など (コピーや転載は固くお断りします)

「奇妙な抽象」注など * 『アート・インターナショナル』第X巻第9号(1966年11月)より、若干カットし、再構成して再録。この記事は、1966年夏にカリフォルニア大学バークレー校とロサンゼルス郡立美術館で行われたレクチャーと、1966年10月にニューヨーク…

11 翻訳:ルーシー・リッパード「奇妙な抽象」③の2 本文 (コピーや転載は固くお断りします)

奇妙な抽象* 醜いものだけが魅惑的である−シャンフルーリ 構造的な美術(=立体作品)は厳格なもので、決してエクゾティックな要素に向けて逸脱しないようにみえるかもしれない。だがここ3年余り、東海岸と西海岸のかなりな数のアーティストのグループが、ほぼ…

10 翻訳:ルーシー・リッパード「奇妙な抽象」③の1 序 (コピーや転載は固くお断りします)

ここに訳出する「奇妙な抽象」("Eccentric Abstraction" , Lucy R. Lippard , Changing : essays in Art Criticism, 1971, printed in U.S.A.所収)は、このブログのテーマの一つ、ルイーズ・ブルジョワのルーツを探るもっとも初期の論文です。以前から気に…

9 デーヴィッド・アーウィン著/鈴木杜幾子訳『新古典主義』(2001年 岩波書店)のこと その③(コピーや転載は固くお断りします)

本書の翻訳に取りかかる前、筆者はすでに小学館の世界美術大全集の『新古典主義と革命期美術』(1993年)に、編者兼執筆者として、ダヴィッドと政治史の関わりについて書いていたし、単著『画家ダヴィッド 革命の表現者から皇帝の首席画家へ』( 1991年 晶文…

8 デーヴィッド・アーウィン著/鈴木杜幾子訳『新古典主義』(2001年 岩波書店)のこと その②(コピーや転載は固くお断りします)

まず目次から。 この目次は、一見新古典主義を「初期、盛期、その後」の三期に分けているように見える。けれども1〜9の各章の内容は実に多岐にわたっている。新古典主義を数十文字で定義するとすれば次のようになるだろう。「新古典主義は、18世紀中頃から19…

7 デーヴィッド・アーウィン著/鈴木杜幾子訳『新古典主義』(2001年 岩波書店)のこと その①(コピーや転載は固くお断りします)

2000年から数年にわたって刊行された「岩波 世界の美術」(全24巻 原著はPhaidon Press刊)の一巻。写真にあるように、この全集は編年体でも芸術家別でもなく、世界美術を網羅しているわけでもない。『セザンヌ』などというどの全集でも入っていそうな巻があ…

6 ルイーズ・ブルジョワについて日本語で読める文献 その3 (コピーや転載は固くお断りします)

何と、昨年9月1日以来の投稿です。「5 ルイーズ・ブルジョワについて日本語で読める文献 その2」と題して拙論をアップしようとしてやり方がわからず、書誌情報だけを記してそのままになっていました。今回1頁づつ画像化してペーストする方法が分かったので試…